私は、20歳で大学2年生の頃から薄毛を気にするようになりました。
今思えば、大学に入ってから一人暮らしを始めたので、それによる食事の偏り、朝風呂の習慣、慣れないバイトでのストレスが原因だったのではないかと思っています。前髪→後頭部→頭頂部の順にだんだんとボリュームがなくなっていき、毎日鏡の前でうなだれていました。大学に行きたくないとさえ思ったほどです。当初は気のせいだと思い込んでいましたが、時間と共に髪が減っているのを認めざるをえなくなりました。
毎日野菜サラダを買って食べたり、夜風呂習慣に戻したり、育毛スプレーを使い始めたりしたのですが、改善する兆しが一向に見えませんでした。やはり、バイトによるストレスかと思いつつも、不器用な私にとっては、新しいバイトを始められる勇気もなく、生活のこともあるので辞められませんでした。当時は周りからどう思われているのかも非常に気になって仕方がありませんでしたね。授業では絶対に前の席には座らないようにしていました。
とうとう耐えられなくなった私は、若者のプライドを捨てて発毛クリニックを訪れ、こっそり治療を開始しました。しかし、学生でろくにお金もなかったので、親からの借金を合わせても1年間しか続けられませんでした。それ以来、毎月専用のトニックだけ購入しながら自宅で治療していますが、ほとんど悪あがきのようになっています。
外では周りの同世代の人がカッコよくオシャレしたりしているのが羨ましくてなりません。自分もいろんなヘアスタイルに挑戦したり、染めたりしてみたかったと思います。服装はどうにかなっても、髪はどうにもなりませんから。もしあの時、大学に入ってから、さほどきつくないバイトを始めて、栄養もきちんと摂って、毎晩お風呂に入っていれば、こんなことにはならなかったのではないかと後悔しています。